革靴を作るには靴型(木型)が必ず必要です。靴型は昔は桜の木で作られていました。桜の木は丈夫で加工がし易いのが主な理由です。近年はプラスチック樹脂製の靴型が殆どです。靴型は専門の業者に外注して作って貰うのが一般的です。凄くニッチな業界ですので、靴型1ヶの価格は1万円以上してしまいます。オリジナルの靴型を作る場合は、2~3万円は必要です。3Dプリンターの登場は、「忠実な足型を再現して作るフルオーダーシューズ」においてはこれ以上ないツールなのです。自分の足型ズバリの靴型でオーダーシューズを作るのですからピッタリフィットしない筈が有りません。3Dプリンター本体は比較的安価で10万円前後で購入出来ます。3Dプリンター使用でフルオーダーシューズの価格破壊が可能です。3Dプリンターを使用したオーダーシューズの製品は国内ではまだ有りません。多分、全世界でも初めての試みと思います。
インターネット調べでは、靴型から作る「フルオーダーシューズ」 の相場は安くても15万円から、高いお店は30万円以上する値段 も有ります。「フルオーダーシューズ」は一部の高所得層の一般庶 民には手の届かない商品の様です。確かにフルオーダーシューズを 販売しているお店は都会の一等地に店舗を構え、更にブランドを 大事にするならば15万円以上はしてしまうのかも知れません。 弊社では「3Dプリンター」で靴型を作り、7万円台で「フルオー ダーシューズ」を販売致します。
まず、「3Dフットスキャナー(三次元足型自動計測器)」で足型 計測します。片足わずか約15秒で足の形状を立体的に計測できる 優れものです。足首から下の甲・踵・つま先・足裏などの片足約 3万ヶ所を計測し足型を正確に再現します。計測されたデーターは 瞬時に3D表示され、足の立体的な形状が詳細に解かります。 計測したデーターをパソコンのCADソフト(ライノセラス)にて 靴型へ設計します。歪みを微修正し、かかと部を持ちあげます。 最後に「3Dプリンター」にデーターを移し立体プリントします。
3Dプリンターの使用でコストダウンが図れるのは先に説明しましたが、納期も短くなります。これまで外注で約10日程掛っていましたが、これからは自店で3D靴型を作る事が出来ます。靴型は片足に2パーツ(前半部・後半部)、両足では4パーツになります。、夜「3Dプリンター」を稼働して帰れば、翌朝足型パーツが出来上がります。昼間も稼働させれば最短2日間で靴型が出来る事になります。弊社では、既存の「イージーオーダーシューズ」の納期、仮縫い靴 まで約2週間、仮合わせ後約10日の日数で「フルオーダーシューズ」 を作る事が可能です。